2人の留学生との交流を通して |
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去る平成18年12月11日、本学の大講義室に国費留学生のリム・フン・チャツさん(マレーシア)とキアナ・ダニエルさん(イラン)が交流のために来学されました。交流会は教養総合氓フ時間に行なわれ、お二人はパワーポイントを使用して母国の紹介をはじめ、留学先を群馬県に選んだ理由、日本の印象、文化、習慣の違いなどを報告されました。
お二人の報告の中で印象深かったのは、キアヌさんの紹介にあったイランの日常風景です。私が持つイランという国のイメージは、「石油」「山岳地帯」「砂漠」「アフマディネジャード大統領」「サッカー日本代表が勝てるような、勝てないような国」という程度のイメージでしたが、キアヌさんの報告するイランの様子は、日本の普段の風景にあるものとまったく変わらない山々の四季とその移ろいや、伝統的な建物とカジュアルな街並み、友人との交流を楽しむ社交的な場面などで、普段のイランに住む人々の本来の姿を写す写真が多くありました。それらは、これまではっきりとしなかったイランという異国のイメージをぐっと身近に変えてくれる貴重な報告でした。
お2人とも来日して2年余とのことでしたが、冗談を交えての流暢な日本語には正直驚かされました。言語の中でも複雑で習得の難しいとされる日本語をゼロから学んで流暢に使いこなす2人の若者の様子には、「努力している自分に自信と誇りがある」という姿があると思います。それは2人の笑顔から感じたものでとても印象に残りました。日本という国がアジアの国々の中にあって、サッカーが勝てそうで勝てない理由がこんなところにもあるのでは・・・と何となく理解しました。
今回の交流で本学の学生はどんなことを感じ取ってくれたでしょうか。社会福祉士や介護福祉士は、対象者の自立を支援する専門職です。まず自分に自信がないと対象者に自信を持たせるような援助は難しいと考えます。本学の学生も是非、努力している自分から自信を持って欲しいと思います。
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